岡三証券は、三重に本社を置く準大手の証券会社です。
独自で中小型のIPO案件の主幹事になることが多いので、IPO投資では外せない証券会社のひとつです。
岡三証券は、IPO(新規上場)のルールがハッキリしません。
様々な重要なルールを公表していないので、よく分からないことが多いです。
普段から岡三証券で取引していないと、なかなか当選するのは難しそうです。
岡三証券のIPOで当選するポイント
岡三証券は、三重県に本拠地に置く準大手の証券会社です。
これまでの案件をみると、地方企業の主幹事案件を担当することが多いです。
ちょっと”クセの強い”IPO案件が多いので、チェックすべき証券会社です。
① 岡三証券は、地方企業の主幹事案件を担当することが多い
② 抽選は10%程度
③ ステージ抽選という特殊なIPOルール
④ IPO当選後のキャンセルにペナルティがある可能性アリ
⑤ NISAからIPOに申し込むことができる
岡三証券のIPO抽選ルール
岡三証券では、”一定抽選”と”ステージ抽選”、”裁量配分”の3つの方式で、IPO株の配分がおこなわれます。
”一定抽選”の割合は、10%程度と決まっていますが、”ステージ抽選”と”裁量配分”の割合は決まっていません。
岡三証券に電話で問い合わせをした感じだと、”ステージ抽選”と”裁量配分”の割合はハッキリと決まっていないようですね。
一定抽選
一定抽選は、システムで無作為におこなわれる抽選方式です。
配分されるIPO株の10%を占めています。
ステージ抽選
ステージ抽選は、岡三証券独自のIPOルールです。
3カ月間の手数料に応じて3つのステージに分類されています。
ステージは、”ステージ3>ステージ2>ステージ1>ステージT”となっています。
下の図の通り、ステージは決まります。
ステージが上がれば上がるほど、当選確率は高まります。
ネットで需要申告をすると、必ず1番下のステージTとなるので注意してください。
岡三証券は、ステージが変わると具体的に配分がどう変化するかは公表していません。
電話で問い合わせましたが、教えてくれませんでした。
下の図の通り、3カ月ごとにステージが見直されます。
裁量抽選
裁量配分は、営業担当者や支店長が「この顧客には、この株数!」という感じで株数を決める配分方式です。
ステージ抽選と裁量抽選の配分は決まっていないので、配分されるIPO株の比率は分かりません。
入金タイミング
岡三証券では、需要申告(ブックビルディング)時に買付資金が必要です。
そのため、口座に入金しておかないとIPOに申し込むことができません。
資金拘束
岡三証券では、購入申込をおこなうタイミングで買付資金が拘束されます。
需要申告時や抽選時では拘束されないので、購入申込のタイミングまで自由にお金を動かすことができます。
(需要申告⇒抽選⇒購入申込)
IPO申し込み辞退のペナルティ
岡三証券では、IPO株の当選後にキャンセルすると、ペナルティが課される可能性があります。
具体的にどのようなペナルティが課されるかは、発表されていません。
どのくらい期間、IPOの申し込みができなくなるかは公式HPに載っていません。
電話で問い合わせても、ハッキリ教えてくれないので、何とも言えません。
複数株の当選
原則、岡三証券では複数株の当選はありません。
複数株の配分がある人は、裁量配分で株の配分があった顧客だけです。
そのため、ネットで取引している人は”100株申し込めば、それでOK”です。
※申し込んだすべての人に100株行き渡れば、200株当選する可能性はあります。
岡三証券のIPO攻略方法
地方案件に強い
岡三証券は、地方に本社を置くIPO案件の主幹事を獲得しています。
2017年度のIPO案件は以下の通りです。
・ミダック(静岡県)
・トレードワークス(東京都)
・エコモット(北海道)
・フュージョン(北海道)
岡三証券の注意事項
購入申込は募集期間の初日に手続き
オンライントレードからIPOに申込んで当選となった場合、購入申込は「募集期間の初日」におこなう必要があります。
募集期間の初日に購入申込の手続きをしなかった場合、購入辞退となっています。
1日チェックしなかっただけで、キャンセル扱いになるのはキビシイですね。
NISA
岡三証券では、NISA口座からIPOの申し込みができます。
未成年口座
岡三証券は、未成年口座からIPOの申し込みができます。
ただし、店頭での対応になります。
ジュニアNISA
岡三証券は、ジュニアNISA口座からIPOの申し込みができます。
岡三証券の2017年のIPO主幹事実績
岡三証券は、地方企業のIPO主幹事をつとめることが多いです。
企業名 | 初値で売却した損益 |
ミダック (2017/12/22) |
+70,000円 |
トレードワークス (2017/11/29) |
+1,140,000円 |
エコモット (2017/06/21) |
+146,500円 |
フュージョン (2017/02/23) |
+173,200円 |
岡三証券の2017年のIPO幹事実績
岡三証券が主幹事をつとめることは少ないですが、幹事をつとめることが多いです。
企業名 | 初値で売却した損益 |
プレミアグループ (2017/12/21) |
-10,000円 |
オプトラン (2017/12/20) |
+97,600円 |
森六HD (2017/12/20) |
+27,500円 |
みらいワークス (2017/12/19) |
+424,000円 |
HANATOUR JAPAN (2017/12/15) |
+20,000円 |
ヴィスコ・テクノロジーズ (2017/12/13) |
+1,008,000円 |
カチタス (2017/12/12) |
+2,500円 |
幸和製作所 (2017/11/28) |
+446,000円 |
サインポスト (2017/11/21) |
+633,000円 |
Casa (2017/10/31) |
+6,100円 |
SKIYAKI (2017/10/26) |
+500,000円 |
シルバーライフ (2017/10/25) |
+213,000円 |
テンポイノベーション (2017/10/25) |
+290,000円 |
ロードスターキャピタル (2017/09/28) |
+68,100円 |
壽屋 (2017/09/26) |
+65,000円 |
PKSHA Technology (2017/09/22) |
+308,000円 |
ジェイ・エス・ビー (2017/07/20) |
+108,000円 |
ユニフォームネクスト (2017/07/19) |
+384,000円 |
Game With (2017/06/30) |
+257,000円 |
ディーエムソリューションズ (2017/06/20) |
+460,000円 |
ビーブレイクシステムズ (2017/06/15) |
+603,000円 |
ウェーブロックHD (2017/04/10) |
-2,900円 |
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 (2017/03/29) |
-3,800円 |
No.1 (2017/03/28) |
+189,000円 |
ティーケーピー (2017/03/27) |
+450,000円 |
ソレイジア・ファーマ (2017/03/24 ) |
+4,900円 |
グリーンズ (2017/03/23) |
+10,000円 |
力の源HD (2017/03/21) |
+163,000円 |
インターネットインフィニティー (2017/03/21) |
+372,000円 |
ほぼ日 (2017/03/16) |
+301,000円 |
うるる (2017/03/16) |
+33,000円 |
ユナイテッド&コレクティブ (2017/02/23) |
+288,000円 |
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
・岡三証券は、地方企業の主幹事案件を獲得する証券会社
・IPOのルールをハッキリさせていない部分が大きい企業
・IPO当選後のキャンセルにペナルティがある可能性が大きい
岡三証券は、三重県に本拠地に置く準大手の証券会社です。
地方企業の主幹事案件を引き受けることが多いため、他の証券会社とはちょっと違う証券会社です。
ルールのハッキリしない部分が大きいですが、IPO当選後にキャンセルするとペナルティがあるので注意してください。
IPOでおすすめの証券会社
IPOでおすすめの証券会社を一覧にしました。
関連資料
岡三証券:『公式HP』
岡三証券:『決算説明資料』
注意事項
・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません
・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします
・当サイトでは、IPO(新規上場)についての情報を提供しています