初値予想!JTOWER(4485)
11月13日(水)、JTOWER(4485)のIPO(新規上場)が承認されました。
上場日は12月18日(水)で、東証マザーズの上場となります。
想定時価総額299億円、吸収金額105億円の案件です(※想定価格)。
想定価格1,550円、仮条件1,550円~1,600円に対して、公募価格は1,600円で決定しました。
初値の予想
1,510円~1,750円
利益の予想
±0円~+15,000円
(12月10日時点)
初値の結果
2,620円(公募価格比+63.8%)
JTOWER(4485)の基本情報
企業名 | 株式会社 JTOWER |
企業HP | https://www.jtower.co.jp/ |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 |
仮条件決定日 | 2019/12/02(月) |
BB期間 | 2019/12/03(火)から 2019/12/09(月)まで |
公募価格決定日 | 2019/12/10(火) |
上場予定日 | 2019/12/18(水) |
上場市場 | 東証マザーズ |
公募株数 | 2,987,000株 |
売出株数 | 2,906,300株 |
O.A. | 883,900株 |
想定価格 | 1,550円 |
仮条件 | 1,550円~1,600円 |
公募価格 | 1,600円 |
初値 | 2,620円(公募価格比+63.8%) |
想定時価総額 | 299億円 |
想定吸収金額 | 105億円 |
主な株主構成
株主構成はこちらです。
筆頭株主は、株式会社 カルティブとなっています。
株主名 (備考) |
株数 (比率) |
株式会社 カルティブ ※ロックアップ 180日間 |
5,000,000株 (29.14%) |
日本電信電話 株式会社 ※ロックアップ 180日間 |
3,639,600株 (21.21%) |
田中 敦史(社長) ※ロックアップ 180日間 |
1,834,400株 (10.69%) |
JA三井リース 株式会社 ※ロックアップ 180日間 |
1,175,200株 (6.85%) |
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 ※ロックアップ 90日間 ※1.5倍解除 |
914,000株 (5.33%) |
日本郵政キャピタル 株式会社 | 842,000株 (4.91%) |
アイティーファーム・のぞみ投資事業有限責任組合 ※ロックアップ 90日間 ※1.5倍解除 |
571,600株 (3.33%) |
株式会社 INCJ | 463,160株 (2.70%) |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 ※ロックアップ 90日間 ※1.5倍解除 |
457,200株 (2.66%) |
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合 ※ロックアップ 90日間 ※1.5倍解除 |
457,200株 (2.66%) |
JTOWER(4485)とは
JTOWER(4485)は、国内外の携帯キャリアに対して、電波用の設備などを提供している企業です。
これまではアンテナ、配線、中継装置などを携帯キャリアが個別に設置していました。
JTOWERでは共有設備を用いて、これらをひとまとめにできます。
そのため、携帯キャリアごとの設備工事が不要となり、JTOWERの設備工事ひとつで完結します。
屋内インフラシェアリング(国内・海外)
…商業施設やオフィスビルなどにアンテナや配線設備などをワンストップで提供
Wi-Fiソリューション
…商業施設やオフィスビルのWi-Fi設備をワンストップで提供
SITE LOCATOR(屋上活用プログラム)
…携帯電話の基地局を屋上に誘致することで、遊休スペースを活用できるサービス
タワー事業
…屋外の鉄塔・ポール等のタワー資産を共有化
JTOWERは、各携帯キャリアに対して、通信設備を提供しています。
各携帯キャリアがそれぞれ工事をしなくてもいいので、携帯キャリアにとってもコストを削減することができます。
JTOWERは、携帯キャリアや不動産業者と連携して通信インフラを提供してきました。
ビジネスモデルの特徴は、下記の3点です。
主要顧客が携帯キャリアなので、安定した収益が期待できそうですね。
① 売上高の大部分が携帯キャリアからの長期契約に基づくストック収入
② “導入件数”と“物件あたりの平均参画キャリア数”が重要
③ 解約率が低く、スイッチングコストが高いため先行事業者優位
JTOWERは、これまで携帯キャリア各社が独自におこなってきた通信インフラの構築を、独自に開発した共有設備により一本化するソリューションを提供しています
下の図のように、通信インフラをひとまとめにすることができます。
JTOWERの通信インフラ設備は、全国的に導入がすすんでいます。
下の図のように、導入物件数およびTenancy Ratio(物件あたり平均参画キャリア数)も右肩上がりで増加中です。
商業施設やオフィスビルだけでなく、ホテルや病院などへの導入もすすんでいます。
JTOWERは国内で得られた通信ノウハウを活用し、東南アジアを中心に海外にも進出しています。
単独で事業をすすめるのではなく、M&Aや現地パートナーと連携しています。
JTOWERは、SITELOCATOR(屋上活用プログラム)も提供しています。
SITELOCATOR(屋上活用プログラム)は、携帯電話の基地局を屋上に誘致することで、その設置による賃料収入を得る機会を増やすことができるプログラムです。
JTOWERが独自に開発したシステムで、屋上情報を掲載でき、携帯キャリアへの能動的な情報提供が可能になります。
事業
事業別の売上高はこちらです(2019年3月末)。
国内IBS事業
…8億6,353万7千円(前年同期比31.7%減)
海外IBS事業
…4億5,527万8千円(前年同期比14.2%減)
ソリューション事業
…5,917万4千円(前年同期比3,594.2%増)
主な販売先
JTOWERの主な販売先はこちらです(2019年3月末)。
株式会社 NTTドコモ
…2億3,534万6千円(割合…17.1%)
ソフトバンク 株式会社
…2億7,519万7千円(割合…20.0%)
KDDI 株式会社
…1億9,529万6千円(割合…14.2%)
UQコミュニケーションズ 株式会社
…6,272万9千円(割合…4.6%)
MobiFone service company region 2
…1億4,197万1千円(割合…10.3%)
KDDIエンジニアリング 株式会社
…2,792万4千円(割合…2.0%)
地域別の売上高
地域別の売上高はこちらです(2019年3月末)。
日本
…9億2,271万1千円
ベトナム
…4億5,527万8千円
過去の案件と比較
JTOWER(4485)のIPO(新規上場)データは、こちらです。
・市場…東証マザーズ
・時価総額…299億円
・吸収金額…105億円
※想定価格から算出
下の表は、直近1年間の吸収金額”100億円以上”で”東証マザーズ上場”の案件の一覧です。
過去の似た案件をみると、初値がマイナスになったことの方が多いですね。
※規模は想定価格で算出しています。
企業名 (上場日) |
吸収金額 (時価総額) |
初値 (変動率) |
JTOWER (2019/12/18) |
105億円 (299億円) |
今回の案件 ※規模は想定価格 |
BASE (2019/10/25) |
119億円 (249億円) |
1,210円 (-6.9%) |
Chatwork (2019/09/24) |
156億円 (587億円) |
1,480円 (-7.5%) |
ステムリム (2019/08/09) |
294億円 (1,533億円) |
930円 (-7.0%) |
Sansan (2019/06/19) |
351億円 (1,219億円) |
4,760円 (+5.8%) |
自律制御システム研究所 (2018/12/21) |
100億円 (343億円) |
2,830円 (-16.8%) |
調達資金の使い道
下記の手取概算額42億2,761万1千円については、第三者割当増資の手取概算額12億6,285万6千円を合わせて、設備投資資金などに充当する予定です。
内訳は以下の通りです。
国内IBS事業の屋内無線通信設備資金の一部
…39億9,046万7千円
タワー事業の屋外無線通信設備資金の一部
…5億円
金融機関からの借入金の返済資金
…10億円
従業員の状況
JTOWER(4485)は、グループ全体で従業員が100名在籍しています。
JTOWER(4485)単体の従業員の状況は以下の通りです。
従業員数
…50名
平均年齢
…38.0歳
平均勤続年数
…2.6年
平均年間給与
…699万7千円
連結子会社のSouthern Star Telecommunication Equipment Joint Stock Companyには労働組合は設置されていません。
ただし、JTOWERと上記を除く連結子会社には、労働組合が結成されていません。
直近の決算
直近の決算はこちらです(2019年3月末)。
売上高
…13億7,799万円(前年同期比82.1%増)
営業損失
…1億6,970万5千円の赤字(前年同期は営業損失4億7,483万円)
経常損失
…1億6,682万6千円の赤字(前年同期は経常損失4億7,906万2千円)
当期純損失
…2億1,484万1千円の赤字(前年同期は当期純損失5億7,795万3千円)
役員の状況
株主の構成
申込ができる証券会社
JTOWER(4485)の主幹事証券は、SMBC日興証券です。
幹事証券は、こちらです。
現在募集しているIPO案件
現在募集しているIPO案件はこちらです。
関連資料
JTOWER:『新株式発行並びに株式売出届出目論見書』
JTOWER:『公式HP』
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