大和証券は、対面証券では国内2位の証券会社です。
”チャンス当選”などの独自ルールがあるため、キチンと把握してIPO(新規上場)に申し込むようにしてください。
大和証券で取引している人は、自分のチャンス回数を把握するようにしましょう。
口座数が多いのでライバルは多いですが、IPO当選のチャンスはある証券会社です。
大和証券のIPOで当選するポイント
大和証券は、対面証券2位の証券会社です。
他の証券会社と比較すると、ネット抽選(20%)の配分比率が高いです。
普段ネットで取引している人にも、IPO株の当選するチャンスのある証券会社です。
① 大和証券は主幹事件数で、毎年トップ3に入る証券会社
② ネット顧客には20%のIPO株配分
③ 当選後のキャンセルにペナルティはなし
④ ネット顧客には、複数単元の当選はない
⑤ NISAからIPO(新規上場)に申し込むことができる
大和証券のIPO抽選ルール
大和証券は、2つの取引コースが用意されています。
コンサルティングコース
…営業店舗で取引する対面取引
ダイレクトコース
…ネットや電話のみで取引
大和証券のIPOは、以下の通りの配分比率となっています。
IPO株の80%を”対面で取引している顧客”に配分しています。
そのため、ネット顧客は”残りの20%”を取り合わないといけません。
ネット顧客に比較的多くIPO株を配分するようですね。
・コンサルティングコース…配分の80%
・ダイレクトコース…配分の20%
ダイレクトコースの内訳はこちらです。
・完全抽選…15%
・チャンス抽選…5%
コンサルティングコースによる抽選方式
コンサルティングコースによる抽選方式は、配分されるIPO株の80%を占めています。
営業店による裁量配分になっています。
裁量配分でIPO株をもらうには、支店長や担当者に気に入られる必要があります。
普段から営業店で取引しないと、なかなか配分してもらえないかもしれません。
ダイレクトコースによる抽選方式
ダイレクトコースによる抽選株は、配分されるIPO株の20%を占めています。
20%の内訳をみると、完全抽選が15%、チャンス抽選が5%となっています。
チャンス抽選
大和証券では、抽選の配分がなかった顧客を対象とした「チャンス抽選」を実施しています。
チャンス抽選では、自分のチャンス回数に応じて無作為に数字がもらえます。
大和証券で取引している人は、自分の”チャンス抽選の番号”を把握しておきましょう。
チャンス抽選は、下の図の通り「プレミアムサービス」と「ポイントプログラム」を比べて有利な方のチャンス回数が適用となります。
プレミアムサービスでは、顧客の資産に応じてステージが判定されます。
預かり資産評価額に応じて、ステージが決まります。
例えば、チャンス回数が”6回”というのは、6個の数字が大和証券から振り分けられます。
その数字をもっている顧客からIPO株がもらえます。
入金タイミング
大和証券では、需要申告(ブックビルディング)時に買付資金が必要です。
そのため、口座に入金しておかないとIPOに申し込むことができません。
需要申告(ブックビルディング)時と抽選のタイミングで口座に資金が必要です。
そのため、需要申告時と抽選の間に出金しても問題はありません。
資金拘束
大和証券では、需要申告(ブックビルディング)時に買付資金が必要です。
しかし、資金が拘束されるわけではありません。
抽選の際に資金が拘束されるので、注意してください。
(需要申告⇒抽選⇒購入申込)
IPO申し込み辞退のペナルティ
大和証券では、IPOに当選してからキャンセルしてもOKです。
ペナルティもないので、今後の当選に影響しません。
複数株の当選
大和証券では、複数株の当選は以下の通りです。
・コンサルティングコース…複数株の配分”アリ”
・ダイレクトコース…複数株の配分”ナシ”
大和証券では、”ダイレクトコースの顧客”に対して複数株の当選はありません。
複数株の配分がある人は、店舗で取引している顧客だけです。
そのため、ネットで取引している人は”100株申し込めば、それでOK”です。
※申し込んだすべての人に100株行き渡れば、200株当選する可能性はあります。
大和証券のIPO攻略方法
ネット顧客への配分が20%
大和証券では、ネットでIPOに申し込んだ顧客に20%のIPO株を配分しています。
他の対面証券会社と比較すると、以下の通り良心的な配分となっています。
・大和証券(ネット20%、対面80%)
・野村證券(ネット10%、対面90%)
・SMBC日興証券(ネット10%、対面90%)
・みずほ証券(ネット10%、対面90%)
・三菱UFJモルガンスタンレー証券(ネット10%、対面90%)
大和証券の注意事項
対面顧客が優先
大和証券では、”ダイレクトコース顧客”に対する配分は20%しかありません。
さらに配分も100株だけで、複数配分はありません。
大和証券は、あくまでも”対面顧客を優先”していますね。
需要申告時に資金が必要
大和証券では、需要申告(ブックビルディング)時に買付資金が必要です。
その時点では、資金が拘束されるわけではありません。
抽選の際に資金が拘束されるので、注意してください。
NISA
大和証券では、NISA口座からIPOの申し込みができます。
未成年口座
大和証券は、未成年口座からIPOの申し込みができます。
未成年は”コンサルティングコース”しか選択できないので、店頭での対応になります。
ジュニアNISA
大和証券は、ジュニアNISA口座からIPOの申し込みができます。
※未成年は”コンサルティングコース”しか選択できない。
大和証券の2017年のIPO主幹事実績
大和証券は、毎年安定して十数件の主幹事案件をつとめています。
2017年は、15社の主幹事を引き受けました。
企業名 | 初値で売却した損益 |
ABホテル (2017/12/25) |
+156,000円 |
オプトラン (2017/12/20) |
+97,600円 |
エル・ティー・エス (2017/12/14) |
+213,000円 |
SG HD (2017/12/13) |
+28,000円 |
カチタス (2017/12/12) |
+2,500円 |
クックビズ (2017/11/28) |
+303,000円 |
壽屋 (2017/09/26) |
+65,000円 |
ウォンテッドリー (2017/09/14) |
+401,000円 |
シェアリングテクノロジー (2017/08/03) |
+139,000円 |
Game With (2017/06/30) |
+257,000円 |
旅工房 (2017/04/18) |
+238,000円 |
ユーザーローカル (2017/03/30) |
+956,000円 |
ファイズ (2017/03/15) |
+276,000円 |
レノバ (2017/02/23) |
+37,500円 |
日宣 (2017/02/16) |
+140,000円 |
大和証券の2017年のIPO幹事実績
大和証券は、毎年多くの幹事案件を獲得しています。
2017年は、26件の幹事をつとめました。
企業名 | 初値で売却した損益 |
プレミアグループ (2017/12/21) |
-10,000円 |
歯愛メディカル (2017/12/18) |
+73,000円 |
すららネット (2017/12/18) |
+230,500円 |
ジーニー (2017/12/18) |
+132,400円 |
アルヒ (2017/12/14) |
-3,000円 |
幸和製作所 (2017/11/28) |
+446,000円 |
サインポスト (2017/11/21) |
+633,000円 |
Casa (2017/10/31) |
+6,100円 |
テンポイノベーション (2017/10/25) |
+290,000円 |
大阪油化工業 (2017/10/05) |
+124,000円 |
ウェルビー (2017/10/05) |
+72,500円 |
MS & Consulting (2017/10/05) |
-3,000円 |
テックポイント・インク (2017/09/29) |
+42,200円 |
PKSHA Technology (2017/09/22) |
+308,000円 |
UUUM (2017/08/30) |
+465,000円 |
ユニフォームネクスト (2017/07/19) |
+384,000円 |
ツナグ・ソリューションズ (2017/06/30) |
+238,500円 |
LIXIL ビバ (2017/04/12) |
-10,300円 |
スシローグローバルHD (2017/03/30) |
-17,000円 |
ティーケーピー (2017/03/27) |
+450,000円 |
グリーンズ (2017/03/23) |
+10,000円 |
マクロミル (2017/03/22) |
-8,300円 |
インターネットインフィニティー (2017/03/21) |
+372,000円 |
うるる (2017/03/16) |
+33,000円 |
ロコンド (2017/03/07) |
+77,500円 |
ユナイテッド&コレクティブ (2017/02/23) |
+288,000円 |
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
・大和証券は、毎年安定して主幹事案件を獲得する証券会社
・対面証券会社の中では、IPO株をネット顧客に多く割り振る
・キャンセルしてもペナルティはなし
・チャンス抽選という独自の仕組みがある
大和証券は、対面証券では国内2位の証券会社です。
”チャンス当選”などの独自ルールがあるため、キチンと把握してIPO(新規上場)に申し込むようにしてください。
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